桃太郎絵巻


2014年桃太郎サミット高松大会に連動し、高松市歴史資料館で企画展「再発見!桃太郎の世界」が開催されました。歴史資料館所蔵の絵巻をはじめ、桃太郎資料館蔵、岡山県立美術館所蔵の絵巻が展覧されました。これらの絵巻は、桃太郎ファンには知られた存在でした。夕方開かれた懇親会で岐阜にも桃太郎絵巻が所蔵されているとの情報をいただきました。

国内にどれぐらいの絵巻があるのか調査したい、図録などに掲載されている部分ではなく全体を俯瞰できる記録として残したいとの思いから調査・資料刊行が始まりました。

連合会の調査によれば、確認されている桃太郎絵巻は、国内に36巻、海外に4巻になります。

絵巻の多くがが江戸期から明治初期に描かれたもの。草紙のと共に桃太郎の図像がイメージとしていかに発生し定着していったのかを知る上で貴重な資料といえます。

 




桃太郎絵巻所蔵一覧


江戸期から明治期、桃太郎の図像イメージがどのように確立されていったかを知る上で貴重な、桃太郎絵巻。

連合会が把握している絵巻は現在39巻ほど、そのうち所在が確認されているのは個人蔵を含め33巻ほど。

以下の施設では常設展示はされていませんが、所定の申請すれば閲覧が可能なものもあります。


【国内で所蔵されている桃太郎絵巻】

 

岩手県
 遠野市立博物館

 

東京都
 東京国立博物館、  立教大学図書館、  

 くもん子ども研究所、  国会図書館

 

埼玉県
 河鍋暁斎記念美術館

 

千葉県
 国立歴史民俗博物館、 千葉市美術館

 

愛知県
 桃太郎神社


岐阜県
 内藤記念くすり博物館

 

京都府
 茶道資料館、  国際日本文化研究センター

 

兵庫県
 兵庫県立歴史博物館

 

岡山県
 岡山県立美術館、 岡山シティミュージアム

 廣榮堂、  

 

香川県
 高松市歴史資料館、  介護老人福祉施設大樹苑



【海外で所蔵されている桃太郎絵巻】

 

アイルランド ダブリン

 ・チェスター・ビーティー・ライブラリー

 

ドイツ シュトゥットガルト
 ・リンデン民族学博物館

 

イタリア ジェノバ
 ・キヨッソーネ東洋美術館

 

アメリカ ニューヨーク

 ・ニューヨークパブリッシングライブラリー・

 スペンサーコレクション

 

アメリカ ワシントンD.C. 

・フリーア美術館(アメリカ)